PCB事業
BusinessPCB廃棄物の調査、保管、収運、処分についてのご相談を承ります
当社では、主要事業である土壌汚染調査対策の際、特に工場閉鎖に伴う土地や自己破産物件の土地の調査の際にPCB廃棄物の扱いのご相談を受けることが度々ありました。PCB廃棄物は取り扱いが難しいですが、様々な業種の事業者が使用しています。当社では保管事業者の調査や分析、行政対応などのサポート、また積替え保管施設を用いた運搬や処分などを行い、PCB廃棄物の適正な保管と処分に貢献して参ります。
PCBとは
ポリ塩化ビフェニル(Polychlorinated biphenyl)の略で、日本では1953年頃から製造された合成油です。燃えにくく、電気絶縁性が高いため、高電圧がかかる電気機器の絶縁油等として広く使用されていました。その後、人体への毒性が判明し、1972年以降は製造や新たな使用は禁止されました。
2001年、PCB特措法(ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法)が制定され、2015年6月現在、PCB廃棄物は2027年3月までの処分と、処分までの厳重な保管が求められています。
当社のPCB事業について
調査・分析
変圧器やコンデンサ等がPCB含有物かどうか判断いたします 機器の情報をリスト化し、高濃度PCB廃棄物かどうかを判別します。また、微量PCBの恐れがある場合には、分析用試料を採取し、自社の計量証明機関にて分析いたします。試料採取キットを送付させていただくか、必要に応じて出張採取も行っています。
行政対応
行政への各種届出書、特殊なケースにおける行政相談をサポートいたします 毎年度の保管状況の届出書や保管場所移動に伴う届出書提出のサポート他、「保管名義が処分者と異なる」「土地の売却期限があるがすぐに処分できない」等の個別の行政相談もお任せください。煩雑な手続きを代行いたします。
機器引出
屋上や地下などにある機器の引き出し作業も行います キュービクルと呼ばれる金属製の箱に収められ屋上などに設置されている機器や、地下などに長期に渡り保管されている機器を車両横まで引き出します。現地確認からご相談ください。
収集運搬・積替え保管~処分
低濃度PCB廃棄物を効率的に回収し、処理にかかる費用の低減を目指します 低濃度PCB廃棄物を少量お持ちのお客様を取りまとめ、相積みによって収運費を低減させて参ります。また、愛知県弥富市の積替え保管施設、名古屋トランシップセンターでは、中部圏を中心に回収した機器を一時的に保管し、抜油を行います。まとまった量の絶縁油及び筐体(抜油後の機器)をそれぞれ処分施設に運びます。
名古屋トランシップセンター概要
- 稼働日
- 2015年6月1日
- 保管能力
- 188平方メートル(137.9t:変圧器約460台分)
- 絶縁油
- 19.6 kl(指定数量9.8倍)
- 許認可
- 愛知県特別管理産業廃棄物収集運搬業許可(積替え、保管を含む)、危険物一般取扱所 第4類第3石油類、愛知県公安委員会 古物商(機械工具類)第542661504000号
- 所在地
- 愛知県弥富市楠三丁目24-2
PCB不含機器の引取
調査・分析の結果、PCBが入っていないことが判明した廃電気機器も回収させていただきます。筐体は金属スクラップとして、絶縁油はグループ会社の株式会社ダイセキにより、製品として生まれ変わります。
大型機器の解体
特高トランス等、機器が大きく搬出や処分場での受け入れが困難な場合、環境省のガイドライン※を遵守した形で解体を行います。 ※搬出困難な微量PCB汚染廃電気機器等の設置場所における解体・切断方法(2015年1月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部)
不法投棄・漏洩対策
万が一、PCB廃棄物を保管中に絶縁油が漏洩した場合や不法投棄または埋設されたPCB廃棄物が見つかった場合には、主力事業である土壌汚染の調査対策でのノウハウを生かし、対応させていただきます。
お問い合わせ
PCB廃棄物に関することならなんでもお気軽にご相談ください。お問い合わせの際、お分かりになる範囲で結構ですので下記のような情報をいただけますとスムーズです。これらの情報は、機器の銘板上にございます。ご不明の場合は銘板調査からも承ります。
- ・機器の種類(変圧器、コンデンサ等)
- ・製造年月
- ・総重量(kg)
- ・容量(kVA、μF)
- ・型式
- ・油量(L)(コンデンサに記載なし)
- ・製造者
- ・製造番号
- ・機器の寸法(採寸が必要です)