Interview

S.M

環境分析部 分析課 主任

大学で学んだ化学知識を活かして、
環境問題に貢献できる仕事。

プロフィール

2018年新卒入社。大学時代は化学・生命工学を専攻。大学で学んだ化学知識が活かせるという観点と、環境分野を視野に入れた就職活動をしていた。大学での合同説明会で、たまたま手にしたパンフレットに興味を惹かれて選考に進み、入社した。
現在、環境分析部で試料の特定有害物質の分析を手掛けている。

公定法に基づいた測定・分析。
正確な処理で、正確なデータを抽出する。

私が所属する環境分析部は、社内の各事業部から依頼された試料・対象物に、特定有害物質が含まれているかを分析する部署です。例えば、土壌汚染対策事業においては、調査・工事・処理の際に採取した土壌が汚染しているか否かを、汚染具合や浄化度合いを数値として客観的に分析します。

私たちの分析・測定結果で出した数値によって、環境問題対策としての今後の対応が判断されることになります。土壌などの対象物質を調べて、汚染物質が基準値未満であれば、問題ありませんが、基準値を超えていたら当社のリサイクルセンターで浄化しないといけないなど、私たちが提示する結果が、全て。だからこそ、慎重さと正確さが常に求められます。公定法に基づいて決められた測定と分析方法でデータをとり、1つずつミスなく対応する緊張感がいつもあります。

1日で担当項目20~40検体を分析するため、想像以上の集中力と根気が必要とされますが、依頼元の部署の期待に応えられたときのやりがいは、とっても大きいです。案件によっては、当日依頼の翌日朝出しといった超特急な依頼も。正確なデータを出すのに一発勝負なところもありますが、部署内のみんなと協力したり、他部署とうまく連携をとって、それがクリアできた時はとても嬉しいですね。そんな時は、チームで働いているという一体感を得られます。

経験を重ねて、複数項目の分析担当に。
大型案件も任され、着実に成長できる環境です。

現在、私はpHとSS(浮遊性物質)とVOC(揮発性有機化合物)を担当しています。入社した頃は、分析の前処理だけの担当でしたが、2年目から解析業務を任されるようになり、徐々に複数の分析項目を担当できるようになりました。さらに経験を積むことで、大型案件の担当を任されるようにもなります。大型の案件は、分析測定対象となる試料の量が多く、データ提出の期日までにどのようなスケジュールで作業を進めるのかを段取り立て、各専門分野のスタッフに振っていく難しさがあります。

また、分析は公定法に基づいた手順書を遵守して行いますが、時には測定が困難なことも。そのような場合は、イレギュラーな分析方法が必要となり、上司の判断を仰ぎながら別の方法がないか試行錯誤し、挑むことも多いです。対象物質によって測定方法も対処時間も異なるため、1日の作業スケジュールを順序立てて行うなど、綿密さが求められる仕事でもあります。基本を遵守しつつ、応用が求められる。環境分析部にベテランの先輩が多いのも、きっとそんな点に魅力がある仕事だからじゃないでしょうか。

現在、環境分析部では全員がどんな物質・項目でもマルチに対応できるようにスキルアップを目指しており、経験を重ねるごとに専門性を高められるキャリア体制が整備されています。私も現在、主任として後輩育成の担当をしており、マネジメント職の経験も積んでいる最中。大学時代の化学知識を活かしながら、着実にキャリアアップできる環境です。