Interview

H.M

資源循環事業部 PCB課 課長代理

法律で定められた、
適切な廃棄物処理を推進する、責任感。

プロフィール

2017年1月に中途入社。大学時代は、文学部で民俗学を専攻。フィールドワークを通して日本の集落やお葬式文化などを研究していた。大学卒業後は、不動産会社の営業職、電子商社での営業事務職を経験。人から感謝され、社会の役に立つ仕事がしたいと考えて、ダイセキ環境ソリューションに入社した。当社に在籍する女性営業として活躍を続け、課長代理の役職に就き、メンバー5名のマネジメントも手掛けている。

「PCBってなに?」というお客様に、
丁寧に説明し、納得してもらい、喜んでもらえる営業。

資源循環事業部PCB課では、PCB特措法(ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法)に基づき、PCB廃棄物の調査、保管、収運、処分を手掛けています。「PCBって何?」って、思われましたよね。そうなんです。PCBと言っても分かっていただける方はほとんどおらず、その説明を始めるところから、私たち営業の仕事は始まります。

PCBとは、Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称で、人工的に作られた、主に油状の化学物質のこと。水に溶けにくく、沸点が高く、熱で分解しにくく、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有しています。そのことから、1960年代の高度経済成長期の日本で、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていました。しかし、その毒性が明らかになり1972年に製造中止。輸入も禁止。かつての日本の成長を支えた物質でしたが、現代では産業廃棄物と認定され、法律で厳密な保管、収運、処分方法が定められているのです。

40年以上も昔の話に聞こえますが、これが、まさに今起こっている環境問題。当時の工場やビルの老朽化に伴う建て替えサイクルがちょうど今にあたり、解体時にPCBが含まれている変圧器やコンデンサーが見つかることが非常に多いのです。
私たちの役目は、電気屋や解体事業者、ゼネコンから日々問い合わせがあるPCBの処理方法についてのご説明と、適切な保管・収運・処分方法の提案活動になります。PCBのことをご理解いただき、結果的にお客様から喜んでもらう。環境問題に貢献できている実感が得られる仕事です。

営業職って、面白い。
そう思ってくれる女性が増えたら嬉しい。

ダイセキ環境ソリューションは、国が定めるPCB廃棄物の指定廃棄業者になっているため、問い合わせも全国から多数やってきます。そのため、営業エリアも全国にわたるなど行動範囲が広く、月に何度も出張することもあります。しかし、忙しい反面、営業職としてのやりがいが大きいのも、この仕事の特徴。営業担当の裁量が大きく、営業方法などを上司に考案でき、実施できるやりがいがあるのです。

例えば、私の場合。入社当時、担当エリアでなかなか当社への発注がいただけず、苦戦している地域がありました。調査をしてみると、弊社の費用が競合よりも少しだけ高かったようでした。しかし安易に値下げをするわけにもいかず、私が考えたのが、1つの作戦。PCBの回収日を固定し、複数社の収運を同日に実施することで、コストを抑えることでした。結果、1件あたりの単価を下げることに成功し、お客様からのご依頼も急増しました。今ではそのエリアが当社一番の反響があるエリアになったのです。当社では、上司に納得してもらえるプレゼンを行なえれば、どんなことでも挑戦できる。そして、例え失敗しても、次回に活すことができれば良いという風土があります。

現在私は、営業2名、事務3名のマネジメントも担っています。環境問題の解決に貢献できるという仕事内容だけでなく、皆で協力し目標に向かっていくことや、後輩の成長を見られる楽しみも増えました。正直な話、この業界にはまだまだ女性営業は少ないですが、私が営業職の楽しさをまわりに発信することで、もっと「営業をしたい」と思うような女性を増やしていきたい。そして、もっと役職をあげることで、女性営業の採用や更に働きやすい環境をつくることにも挑戦していきたい。その実現に向けて奮闘できるのも、当社ならではの醍醐味だと思っています。